Symposium 2023
AIとシステムの社会的意義
超・個の時代(Hyper Existence)
AIが社会に溶け込んでいく高度な知的テクノロジーの時代になって、システムの社会的意義や私達の働き方はどのように変わっていくのでしょうか。このシンポジウムでは、このような時代における実業家や研究者の方々と共に新たな時代の組織や個のあり方を考えていきます。
知働化研究会の活動成果を知働化研究会誌Volume3としてまとめ、2024年春に発行・公開いたします。掲載作品を中心に、講演・セッションを構成しております。
日時 2023年12月2日(土) 10:00 - 18:30 (受付開始9:30予定)
場所 工学院大学 新宿キャンパス / アーバンテックホールほか
〒163-8677 東京都新宿区西新宿1丁目24−2
会場アクセス:https://www.kogakuin.ac.jp/campus/access.html
告知サイト http://ichi.jupiter.bindcloud.jp/sympo23an/
参加費:15,000円(事前登録制)
協賛団体メンバ優待参加費(事前登録):12,000円
カード決済の方の参加申込み:https://8a6ab4f86ea8f5540656e72c3a.doorkeeper.jp/events/164024
(外部: Doorkeeper サイト)
銀行振込、または、会場にて現金払いの方は、メールでお問い合わせください。
主催 アジャイルプロセス協議会 知働化研究会
協議会サイト:https://www.agileprocess.jp/
協賛 電子情報技術産業協会(JEITA)
情報処理学会(IPSJ)
日本科学技術連盟(JUSE)
ソフトウェア技術者協会(SEA)
iCD協会
日本デザイン学会(JSSD)
東京都情報産業協会(IIT)
神奈川県 情報サービス産業協会(KIA)
■基調講演:アーバンテックホール
10:00 開会のご挨拶:シンポジウム趣旨
水越 明哉 paiza株式会社 / アジャイルプロセス協議会 会長
[基調講演]
10:15 今、破壊的AIについて考えるべきこと
ChatGPTの出現以降、急速にAI技術が進化しています。AGIや super intelligenceの出現も近いと言われています。我々は今、何に注目し、考えていくべきか。IT技術の実践面だけでなく、認知科学、哲学、社会学などの幅広い観点での議論と、AIの進化、脅威への対応への提言を行います。
萩原 正義 Exscale Inc., Founder, CTO
11:45 シンポジウム・オリエンテーション
大槻 繁 株式会社一(いち) 代表取締役 / 知働化研究会運営リーダ
〜12:00
並行トラックとしてA〜D、および、フリートラック(知のフリマ)を開催致します。
■Aトラック:理論と技法 Room A-0471
[A1]
13:00 超・個の時代の「セル組織」
Social Good を目指す企業で、個の能力を最大限に活用し、高い生産性を生み出すことができる組織を求め、二十年の歳月をかけて研究と実践を重ね、「セル」という概念を用いた新たな組織形態「セル組織」に辿り着きました。「セル組織」は従来の組織形態とどのように違うのかエッセンスとともにご紹介します。
濵 勝巳 株式会社アッズーリ 代表取締役
[A2]
14:00 知識とLLM
LLM(大規模言語モデル)の登場は、数多試みられてきた「知識の機械化」アプローチすべてをひっくり返すほどの衝撃を与えました。本講では、衝撃の内訳と、それでも残る課題について議論します。
松田 裕幸 合同会社シンボリックシステムズ
[A3]
15:00 思考の技法のあゆみとゆくえ
自らの着眼・想いを起点とし、社会的意義を持つ目的として策定し、これを組織的な事業の仕組みとして構築・維持していくという活動が経営の本質です。新たなパラダイムシフトが起きても、それを抱擁し、成長し続けることができる純粋でシンプルな組織経営法の取り組みについて紹介します。
大槻 繁 株式会社一(いち) 代表取締役
〜16:00
■Bトラック:経営と実践 Room A-0473
[B1]
13:00 企業診断から見えてくること
企業は組織とそこに集う人々から成ります。数十人といった小規模な企業における経営者の在り方は実に様々で、集う人々の在り方もまた様々です。このような状況において、組織論はどこまで有用なのかを考察します。
飯泉 紀子 丞コンサルティング株式会社 代表取締役
[B2]
14:00 アガサ社での思考の技法の実践
当社は「一日も早く患者さんに薬を届ける」ことを目的に、製薬企業と医療機関向けに治験DXサービスを開発し、提供する事業を行っています。製薬企業と医療機関という異なる組織間における情報共有の様々な課題を、イノベーションにより解決し続けることで、会社の成長を続ける経営を目指しています。当社の取り組みを、思考の技法の理論に沿って考察します。
鎌倉 千恵美 アガサ株式会社 代表取締役
[B3]
15:00 障がい者に自立の道を促す、セル組織の取り組み
主に障がいのある方が通所している就労継続支援B型事業所(福岡市 翔明会)にて、セル組織とスクラムを活用してITエンジニアの育成を2023年6月より開始しました。その背景と私たちのビジョン、さらに実際にどんな活動を行っているかをより多くの方に知ってもらえたらと思います。
北野 弘治 株式会社アットウェア 取締役 / 一般社団法人翔明会 理事
〜16:00
■Cトラック:個と社会との成長 Room A-0475
[C1]
13:00 AI時代に個の成長を促す哲学と方法
AI時代に人間は何をすべきか。その方法を学び体験します。
ChatGPTで象徴されるようなAI時代が訪れています。ワークショップを通して「人工知能でできることは任せて、人間はモノと ヒトに満ち溢れた現実世界を楽しむ」メソッドを体験し学んでいきます。私たちはAI時代を生き延び、楽しむためのコツは、感覚・感情の研ぎ澄ましと対話(ダイアローグ)と弁証法(ダイアレクティカ)の日常生活への取り込みにあると考えています。
本橋 正成 ゆる思考研究者・ものがたりデザイン実践理論家
羽生田 栄一 IPA主任研究員・株式会社豆蔵デジタルHDグループCTO
[C2]
14:30 AI社会の成熟を支える未来基盤づくり
前半のセッションを受けて、後半では具体的なドメインの専門家を交えて、社会のあるべき姿やそのために必要な社会基盤づくりについてディスカッションします。新しい個が生み出す文化やメディアはどう進化していくのか、そして情報インフラはどのようにそれを支えていくのかを想像・創造していくセッションです。
野口 隆史 ManasLink ONLINE編集長・ものがたりデザイン実践編集者
高野 明彦 国立情報学研究所 名誉教授 / NPO法人 連想出版
米沢 和希 サイバーレジリエンス株式会社 CTO
〜16:00
■Dトラック:人財と組織知能 Room A-0477
[D1]
13:00 問題発見力とモデリング力を涵養する要求獲得実践手法と教育事例
イノベーションを起こすための「問題発見力」、アイデアをシステムに落とし込む「モデリング力」の強化を目指した、要求工学/サービスデザイン分野のリカレント教育の実践例を紹介し、人とAIが共存する時代の人財育成について議論します。
位野木 万里 工学院大学
[D2]
13:45 成熟・発達を意識して自分自身の多様性を認め許し、それを他者に活かす
成熟度モデルやマズローの欲求階層説などのアプローチを用いての階層的な価値観の変化を活かしてAIを用いることでより多様な個別の価値観への対応の可能性を検討します。
塩田 英二 IPA 専門委員
[D3]
14:40 iCD(i コンピテンシ ディクショナリ)と人財
個々が持つ潜在能力を最大限に引き出し、組織の力へと開花させるフレームワークとしてiCD(i コンピテンシ ディクショナリ)は活用されています。iCDとは何か、また、どのような成果が得られるものなのか。人財価値を最大限に引き出す「人的資本経営」に寄与するツールの本質に迫ります。
遠藤 修 一般社団法人iCD協会 専務理事
[D4]
15:25 拡張ディスカッション
ここまでの発表内容を踏まえて、会場とディスカッションします。何名かゲスト出演も計画しています。
〜16:00
■フリートラック:(知のフリマ方式) Room 食堂
13:00 知のフリマ
~参加者みんなでつくる未来型のアイデア創発フリーマーケット
知のフリマは、当日の参加者立候補制で行う新しいアイデア創発の場です。
各時間帯の最初にエレベータピッチであなたの想いを伝え、参加者を募ってその場であなたのミニセッションを作ります。自分で価値に気づいていないことも、相手にとっては価値になることがあります。積極的な立候補をお待ちしています。どんな出会い、どんなアイデアが生まれるのか、ファシリテーターが万全のサポートをします!学生の方も大歓迎です。
〈ファシリテーター〉 高柳 譲 クラスメソッド株式会社
最終セッションとしてパネル討論を開催致します。
■パネルディスカッション:アーバンテックホール
16:30 パネルディスカッション 〜AI社会の本当の課題〜
本フォーラムの全体テーマとして「AI時代のシステムの社会的意義」を掲げています。一連の講演・セッションでは、ソフトウェアの未来を見据えたさまざまな考え方が示されたことでしょう。本パネルでは、パネラーの方々と討議しながら、問題意識を共有し、今後の方向性について探索してみます。現状のソフトウェア社会の呪縛から脱し、次の一歩を踏みだすきっかけを作ってみたいと思います。
〈モデレーター〉
大槻 繁 株式会社一(いち)
〈パネラー〉
萩原 正義 Exscale Inc., Founder, CTO
松田 裕幸 合同会社シンボリックシステムズ
羽生田 栄一 IPA主任研究員・株式会社豆蔵デジタルHDグループCTO
高野 明彦 国立情報学研究所 名誉教授 / NPO法人 連想出版
〜18:30
Symposium 2023